ウィークリー・メッセージ 20196

 

「愛・赦し・分かち合い


 

  徳島教会担当司祭 イスマエル・ゴンザレス神父  

2月も最後の日曜日になりました。イエスは神の国を作る為に来られました。

今日の福音では、その新しい社会を創るための土台について話して下さいます。新しい国の憲法のようなものです。イエスが考える新しい計画の土台は、愛・祝福・祈り・ゆるし・分かち合い、そして寛大さです。

全てを31節で言明されています。「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。」

次に、其々の土台の説明をしましょう。

1.愛

この国の憲法の一番の土台は、愛です。

「敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。」−27節-

もし、私たちが親戚、友人、隣人だけを愛するのなら宗教をもたない人と同じことをしています。しかし、神は皆のお父さんです。良い人の上にも悪い人の上にも雨を降らせます。

また、太陽も昇らせます。神の愛には限りがありません。

2.赦し

第2の土台は、赦しです。

昔は、目には目を、歯には歯をと言われていましたが、今日の福音書は、「あなたの頬を打つ者には、もう一方の頬をも向けなさい。」                        

−29節-

イエスは、模範を見せて下さいました。彼は、いつも赦しました。ある日、ペトロはイエスに尋ねました。

「何回赦すべきでしょうか。7回までですか。」その時、イエスは、言われました。「7回どころか7の70倍までも赦しなさい。」その上、イエスは十字架につけられた時、十字架上の人のためとイエスを十字架につけた人のためにも祈りました。

今日の第1朗読で、サウル王はダビデを殺すために探していました。それは、妬みからでした。ダビデはそのことを知っていました。そして、サウルを殺すチャンスもありましたがそうはしませんでした。ダビデは主に選ばれた王であるサウルの命を大事にし、すべての命は聖なるものとされました。

3.分かち合い

第3の土台は、分かち合うことです。

「人に善いことをし、何も当てにしないで貸しなさい。そうすれば、たくさんの報いがあり、いと高き方の子となる。いと高き方は、恩を知らない者にも悪人にも、情け深いからである。あなたがたの父が憐み深いように、あなたがたも憐み深い者となりなさい。」−35、36節-

このようにして、あなた方は神の子となります。

ある日、イエスはザアカイという人に声を掛け一緒に食事をしました。イエスとザアカイは長い話をしました。金持ちのザアカイは次のように言いました。

「わたしは財産の半分を貧しい人に施します。」その時、イエスは言われました。「今日、救いがこの家を訪れた。」

「与えなさい。そうすれば、あなたがたにも与えられる。押し入れ、揺すり入れ、あふれるほどに量りをよくして、ふところに入れてもらえる。あなたがたは自分の量る秤で量り返されるからである。」−38節-

今日の福音から私たちも、愛し、赦し、分かち合うキリスト者の心でなければなりません。


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