ウィークリー・メッセージ 20184

 

年間第3主日 へりくだりをよみされる神に気付く

 

高松教区 助祭  谷口 広海   

は現在、幼稚園で働いています。幼稚園で働いているとしても、身分は高松教区助祭です。ですから、その宣教活動の一環として、園児の保護者や近隣の人達を巻き込んで、毎週1時間ほど、「聖書の分かち合い」と「聖歌を楽しむ会」を主催しています。


新年に入り、皆さんもご存じの方が多いと思いますが、聖歌のグループに、「クレド 弱いものの信仰宣言」の楽譜を渡し、この祈りを深めるところから始めました。これはご存じのように、素晴らしい祈りでちりばめられています。

成功をおさめるために 神に力を願ったのに 弱くなってしまった 謙遜を学ぶように

偉大な事をするために 神に健康願ったのに 病気になってしまった 神の心にかなうように 私の願いは何ひとつ叶わなかったけれど 希望したすべてのことを私は受けた

幸せになるために 神に富を願ったのに 貧しくなってしまった 生きる厳しさ知るように 
弱い人を助けるために 神に権威を願ったのに 無力になってしまった 神に頼ることを学ぶように

神は私に必要なこと 何もかも知っておられる 希望したすべてのことを私は受けた

人に尊敬されるため 神に手柄を願ったのに ただ失敗に終わった 思い上がらないように 
聖なる人になるために 神に徳を願ったのに 罪の醜さに泣いた 神の愛の深さ悟る様に

私の姿は変わらない 弱く何もできないけれど 喜びに満ち溢れて 私は歌う

(作者不詳 ある兵士の祈り)

 わたしたちにとっても日頃の生活の中で、思い通りにうまくいかないことは常々のことです。何もかもうまくいかず、心の暗闇に舞い込んでしまった経験を持つ人は少なからずおられるでしょう。それをどのように受け取り、消化するかは、人それぞれです。


或るお母さんはこの祈りに接して、自分と神との間を、これまで想像し得なかった視点で捉えられた様子が伺われます。

わたしにとって自分の周りの人々と、神との関わりを身近に感じる機会をともに持つことができることは、とてもありがたく、大きな恵みになっています。

     高松教区助祭 谷口広海


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