ウィークリー・メッセージ 2020第18回
復活節第3主日

高松教区 谷口広海助祭

の四旬節とご復活は今まで経験したことがない形になってしまいました。
目に見えない微小のウイルスが科学万能を標榜する人類を手玉に取っているこの状況を私たちはどの様に捉えたらいいのでしょうか。
今、私が働いている幼稚園も4月中旬から新型コロナウイルスによる感染予防のため、園児には登園自粛を呼びかけ、職員も7割削減しての運営を続けています。本当に寂しく辛い状況です。
世界に目を向けてみるとイタリア、スペインなど、ヨーロッパの非現実と思えるような、あまりな悲惨さに目を覆いたくなります。その悲惨さの中からの教皇様の呼びかけには素直にうなずけるものがあります。「今は裁きの時ではなく、私たちの生き方を改めるとき」だといわれています。
私たちは何か悪いことが起こるたびに、それは私たちが悪に傾いてしまうことへの罰ととらえる因果応報によるものだと考えがちです。しかし、教皇様はそうではなく、私たちに自らの生き方を見極めるため、神は裁きを与えているのではなく私たち人間が神の子として生きていくために何が一番大事で、これからを神のみ旨に従った行動へと変容させるための機会ととらえるように招いておられるようです。

全能の神よ、あなたは御ひとり子によって死を打ち砕き永遠のいのちの門を開いてくださいました。主の復活の神秘に預かる私たちをあなたの霊によって新たにし、永遠のいのちに復活させてくださいますように。アーメン。

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