ウィークリー・メッセージ 201522

 

聖霊降臨の主日」

 

 小豆島教会担当司祭 岩ア 武        

 活節の最後の主日に聖霊降臨を祝います。そして、復活節は閉じられます。
この聖霊のおかげで、私達は、復活した主イエス・キリストを「過去の人」としてではなく、真に今も共にいて、働き続けておられる方として、神として感じ、体験し、信じることができます。
聖霊の働きを少しでも理解する助けとなるよう、福音記者のルカは、3つのイメージを使っているようです。一つは「風」。もう一つは、「炎」。そして、「言葉」。
 キリストの人生を見つめるならば、聖霊がどのような方かわかると言われます。
キリストは、光であり、力である聖霊に導かれるままに生きました。そこで、先に上げた3つのイメージの中から少しだけ風のイメージを通してキリストを見つめ、考えてみたいと思います。

 キリストは、何処から来て何処へ行くか捕えきれない風のように自由な方でした。
家族の前でも、友である弟子達の前でも、また権威・権力者の前でも、そして民衆の批判の前でも自由でした。相手から愛されるかどうか、受け入れられるかどうかというものにとらわれていません。ですが、相手を愛していたことは間違いありません。しかも十字架で命をささげるほどに。
さて、私達はどうでしょうか?他者とのかかわりの中で様々制限の中、不自由に生きているのが現実ではないでしょうか。
 この聖霊降臨を祝う日に当たり、改めて、主にこの風のような自由を与えて下さるようお祈りいたしましょう。この自由は、私たちが真の人生を様々な制限無しでありのままに、そして何よりも神の思いに委ねて生きるのを助けてくれるはずですから。

 

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