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司教館の窓から
2011.6.4〜6.7

6月4日(土)
 中島町教会でミサをたてた。ガリラヤに呼ばれた弟子たちは、ガリラヤへと派遣されていく。宮沢賢治の「アメニモマケズ」の詩の通りの生き方をするように、イエスは弟子たちを遣わす。こんな説教をした。自分に言い聞かせていることばでもある。淡々と与えられたことを生きる。過去にこだわらない、今を大切にする、これがイエスの教えなのだろう。高知での生活は静かすぎるほどに静かに過ぎていく。梅に雨が降り注ぐ季節になっている。
6月5日(日)
 日本カトリック神学院での授業も終わりに近づいている。全ては終わりへと向かう。高松教区のヨゼフたちベトナムの神学生とベトナム料理店に行った。嬉しそうに、そしてしんみりとベトナムの歌を歌っているのを見て、やはり故国が懐かしいのだろうなと思った。この人たちは異国にいるのだ。それを思い遣らないといけない。
6月7日(火)
 昨夜遅く、雨の高知空港に着いた。真っ暗な司祭館だ。いつも明るかった高松の司教館を思いだす。
 これで「司教館の窓から」を閉じる。また別の形で思いのままを綴ってみたいと思っている。愛読してくださった方があれば感謝!

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