2011.3.11〜3.19 |
3月11日(金)〜12日(土) 碑文谷教会の青年達 東京碑文谷教会から2名の青年が高松を訪れた。青年活動について活発に話す。新任のパウロ神父も一緒に、会話は盛り上がった。全国でこのように目覚めた青年達が教会のことを一生懸命に考える限り、教会は受け継がれていく。塩江の家は利用価値がある。もっと利用すればよい。 12日は朝ミサを一緒にした。落ち着いてみ言葉の分かち合いをしたのはよかった。全員で食事の準備をして、片づけをして、祖谷に向かう。四国の美しさがここに集約されている。かずら橋を眺めて、空港に送った。有意義な2日間であった。 |
3月13日(日) 四旬節第一主日 東北関東大地震 仙台から悲しいニュースが沢山届く。ラシャペル神父が亡くなったとのこと。信者さんの数人からメールが届いた。一日テレビにしがみついている。仙台は懐かしい土地であり、好きだった地方である。信者の方々とも親しくして頂いた。教区全体をあげて募金を行うとか、ボランティアを募って体で連帯を示そうとかいう意見があった。仙台に関係の深い高松教区は、是非この際何かをすべきだとの意見が大半であった。 |
3月15日(火) カタリナ大学卒業式 カタリナ大学の卒業式に招待された。一言挨拶を述べる機会を与えられた。東北の災害について話した。卒業生代表の答辞が仙台出身Sさんで、実感のこもった、そして凛とした格調の高い答辞なので感動した。本心から話すということの大切さを、身を以て示した感があった。ご両親も出席されないままの卒業式であり、当分は学寮に留まることになるという。刻々と明らかになってくる災害の様子、胸が痛い。仙台の平賀司教は、今自分は何をなすべきか、ぼう然として分からないとメールを送ってきた。私は知人に励ましのメールを送ることしかできないもどかしさを感じている。 |
3月16日(水)宗教者平和懇話会 今日善通寺で「空海と密教について」と題する話を聞いた。「即身成仏」ということも曼荼羅の意味もよく分かった。全てを包含していく仏教ということもよく分かった感がある。考えてみると何か一本筋を通してそれを貫こうとするキリスト教は、この日本の土地に於いては異様に見えるのかもしれない。ブッダが居ても居なくても、全てを集約する大日が居る。それはすべての集約であり、私自身でもある。悟るときに大日となるのは、私自身なのである。寒い三月の夜、宗教者平和懇話会を終えての帰路、種々思う。 |
3月17日(木) シスターギリスのお別れ会 シスターギリスのお別れの宴をサンマルクで行った。パンを次々とサービスしてくれるレストランである。女丈夫という表現にふさわしいシスターだ。組織する能力が抜群であり、その語学力に匹敵するものはいない。私はこの5年間、全てにおいて助けて貰った。このシスターの最大の徳は、決して問題を逃げないで、最後までやりとおしていくその意志力である。 これから彼女の後を継いで、若いパウロ神父が生涯養成にかかわる。これは教会にとって、大事な大事な部門なのである。 |
3月19日(土) 聖ヨゼフの祝日 聖ヨゼフの祝日、黙々と自分に与えられたさだめを生きた男を称えたい。愛情を求めて右往左往する現代の男たちを見るにつけても、聖ヨゼフは見事な聖人である。格好良い場所に顔を見せるわけでもなく、要領よく立ち回るわけでもなく、自分の権利を主張するのでもない。黙々と自分の人生を受け入れ、責任をとって生きていく聖人、これがヨゼフであり、現代に求められている男性像である。 |