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司教館の窓から
2010.12.23〜12.25
12月23日(木)
 ローマ教皇庁大使館において、先日のバチカン訪問と今後の「道」の問題について、対策が話し合われた。バチカン高官よりの示唆にそって、日本の各司教は自分の教区内に於いて対策を講じることが決められた。また、教皇への感謝の書簡を送ることも決めた。高松教区は、他の多くの教区と同様、「道」の人々が一時活動を中止した上で、彼らが教区の中でどのように協力して働いて貰えるかを模索して頂くこととする。自分達のグループの特権のみを主張する対話は、一切しないこととする。ローマにより日本の司教たちの声明は凍結されたと流布されているが、凍結は12月13日の教皇との対談の日までのことである。
12月24日(金)
   初めてクリスマスを高知中島町教会で行った。びっくりするほどの歓迎を受けた。クリスマスを高松のみで過ごしていたので、地方でクリスマスを過ごすのもよいことだと分かった。多くの外国人がいて、ミサも二ヶ国語であり、パーティーも二つの国語、国際色豊かであり、また、実に楽しい一夕であった。やはり普遍教会はこうあるべきものなのだろう。
 Nがソロモン島より帰国した。真っ黒に日焼けして、たくましくなっている。嬉しいことだ。このことのためだけでも、四国に生活してよかったとつくづく思う。Yが結婚して写真を送ってくれる。きっと優しい旦那さんなのだろう。可愛がっていた青年達が、一人一人旅立っていく。悲喜交々!  
12月25日(土)
 ホン・サビオが福音宣教省長官に任命された。15年前、サレジオ会総会で一緒だった。その時は40代の若い管区長であった。最高評議員の選挙で、アジアの代表皆揃って私を指名し、総会の場で危うく私が最高評議院になるところであった。僅差敗れたことはよかった。その時、ホンも私に出馬するようにすすめてくれた。歳月の流れの中で、夫々の道を歩んでいく。福音宣教省は今まで私の争点の場所であった。もう、それも過ぎ行く。ホンと会うこともあるまい。

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