2010.12.18〜12.20 |
12月18日(土) ローマと東京を四日間で往復するのは、今の私の年では無理だということを、この旅はよく分からせてくれた。二日を飛行機で眠り、一日をローマで宿泊するのは、全くの無理であった。この年にしてこんな実感を持つとは、不覚の到り ― 。昔、旅は楽しいものと思った。今は、苦痛以外の何ものでもない。 |
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12月19日(日) 松山教会にてミサ。ミサ後、「高山右近列福の次第」というテーマでの講演・・・。200名くらいの方が聴いてくださった。400年前の神父達の物語をしている中に、私自身も感動した。歴史はこうして人から人に伝えられていること、特に信仰は人によってしか伝わらないことが感じられたからである。考えてみると、私も60年前あの神父に会わなかったら・・・そして終戦後の混乱と貧困がなければ、今の召命と生活は、きっとなかったに違いない。合掌して今まで出会った一人一人に感謝したい気持ちだ。高山右近が戦国のあの時代を、いかにして、そして如何なる心で耐えたか、自分の身に問うてみると、少しわかる気がする。 夕方、松山ベニヤで焼き肉を食べる。若者とこうして食べていると、すべての面倒なことを忘れてしまった。 |
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12月20日(月) 昨日、今日と、教区の多くの司祭と会う。地方教会は自分達の手で守る気概を持つという、それぞれの意思表示を読みとる。高松教区は小さくてよし。キリストの福音に従って生きることを大切にする教会をつくりたいものだ。 今、教区は、一致した教会をつくるために立ち上がっている。決して後戻りをしてはならない。善を押し売りして宣教すると自負しているやり方は、鼻持ちならない。してあげる、などというのは高慢である。この世の力に頼らず、謙虚に生き抜いていくことを学び、信仰者はこの世界を変えていくものである。
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