国際交流ミサ説教 テサロニケ(1:1−5b)

2005年10月16日
  於:桜町教会

 今日の第二朗読をご一緒に黙想してみましょう。
 「あなたがたが信仰によって働き、愛のために苦労し、また、わたしたちの主イエス・キリストに対する希望をもって忍耐していることを心に留めている」。イエスは信仰を持って働く私達を見ておられます。
 外国に来てお金を得るためにだけ働いているのではなく、神様を信じて働いている私達を見ているのです。
 信仰を持って毎日の仕事を行うことが大切です。愛することは大変な課題です。愛のために労苦しているあなた達をイエス様は見ておられます。
 外国にあって祖国にいる時のように人間関係がうまくいきません。憎みたくなることも多いでしょう。理解されないでイライラすることも多いでしょう。日本の文化や習慣がわからず、日本人と仲良くなれないこともきっとあるでしょう。その中にあって、尚も愛するということはきっと大変なことなのです。
 それでも苦労して愛そうと努めているあなた達を、主イエスはやさしく見つめています。希望をもって忍耐している私達をイエスは、見つめていてくださいます。人生には苦労がつきものです。毎日の生活のこと、家庭のこと、人間関係のこと、その苦労を忍耐を持って生きるあなた達を主は見つめていてくださいます。
 わたしたちの信仰生活はこの私を見つめてくださるイエスを見つめて生きることです。あの方が見つめてくださることを信じて毎日を生きることです。

    (この文章は溝部司教様の校閲、発表のご許可を得ています)