司教メッセージ


2013年5月26日 ルルド祭  三本松教会 (三位一体の主日) 


 人の△(さんかく)氏から御自身の半生記を綴った本が送られてきたアルコールの故に×(ばつ)となっていた長い人生・・

 今は一切飲まないで人生の喜びを噛みしめておられる。人生が○(まる)だといえる日はきっと来るのだろうと私は思っています。

 自分の立場から見ると人生は悲しみ、苦しみに満ちている。しかし父なる神の側から見ると、あの放蕩息子のように私たちは待ち焦がれ抱きしめたい愛の息子なのではないでしょうか。

 父である神はその思いを御子イエスを通して現されたのです。

十字架の極みにおいて『わが神、わが神なぜ見捨て給うのか・・』と涙のうちに我々の現実を味わって下さった。そして『今日あなたは私と共に楽園にいる』と約束してくださった。

 その十字架の傍らにマリア様がたたずんでおられた。御父と御子の壮絶な救いの業、私たちを思うその両者の愛は聖霊となってマリアの心を満たされたのです。三位一体の愛はマリア様を選び、マリアを満たし 私たち放蕩息子の母としてマリアを備えて下さったのです。 

 

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